ブラック企業の業務形態から、プランニングはどこまで他律性に対抗しうるか考察する
前書き
日々ブラック企業でお勤めの皆様大変お疲れ様です。
現世の館はそんな皆様のお力になるために全力で対策記事を執筆していく予定なので、
「ブラック企業に入社した自分、人生終了😭(笑)」
とあきらめず、打開策を見出していきましょう。
今回は、ブラック企業の業務形態がもたらす他律性、すなわち飛び切り急ぎの案件ばかり抱え、些細なミスも許されないという性質が、適切なプランニングでどの程度相殺できるのか考察していきます。
目次
先の予定が決まらないうちからプランニングするという矛盾
世の中の能力開発のセミナーや本は、いつでも口酸っぱく
「1年先までの予定を立てよ、そして1日1日の予定を緻密にプランニングせよ」
と指導しています。
ただ、これが実践できるのかどうかは、実践者の勤める環境に大きく左右されます。
必ずしもプランニング通りにいかない場面もあるでしょう。
そして、一番困るのが、
- プランニングしたがゆえに一つ崩れると先々の予定が遂行できなくなる
というものでしょう。
プランニングを台無しにする要素
数多あるプランニングの手法のうち、ほとんどが他律性に対抗できません。
- クライアントからの飛び込みの依頼・仕様変更
- 体調を崩した同僚の仕事の引継ぎ
- 思いついたように飲みに誘う上司
- 自分の体調不良
- プライベートの時間管理
- 年度替わりに発生する人事異動
- and more...
数えればきりがないほど、突然起こる出来事があります。
他人の時間をコントロールする立場でなければ、他律性から解放されることは到底ありません。
では、プランニングはやる意味がないのか?
いえ、まだあきらめないでください。
他律性の分だけバッファを作る
私たちは上司や他人の意向でいくらでもやることを変えさせられます。
この転換が多くあるとプランニングが台無しになってしまうので、スケジュール調整が難しくなるのです。
ここで逆転の発想。
「舞い込んでくる不確定要素への対応時間分だけ、プランニングから外したら?」
と考えるのが現世流です。
は?何それ?と言われると思うので詳しく解説します。
私たちは自分でコントロールできない事象を未然に防ぐことがなかなかできません。
ただし、一定間隔で訪れる不確定要素ならどうでしょう?
例を挙げると
- 空腹
- 体調不良
- 同僚が上司に怒鳴られる
- 人事異動
- 自分の業績への評価
- 取引先からの連絡
以上のようなものがあげられます。
「体調不良とかいつ起こるかわからんべ!」
と思うかたもいるはずです。
ここで大切なのは、その予兆に気づくこと。
言い換えると
- 【事象】←【予兆】と考えると
- 空腹←直近の食事内容とそれからの時間経過
- 体調不良←微熱・だるさ・軽度の痛みなどの自覚できる軽度炎症
- 同僚が上司に怒鳴られる←最近ちょくちょくミスを指摘されている場面
- 人事異動←異動の目安となる勤務年次
- 自分の業績への評価←目標と達成率の分析結果
- 取引先からの連絡←工程上想定される連絡時期が近い
以上となります。
これらからわかることというのは、そのほとんどが、
- 周りをよく見ていれば、変化に気づくことができる
ということです。
プランニングは自分の予定だけ考えがちですが、周りの様子や社内の変化を加味することで、そこから生じるスケジュール変更を想定することができます。
そのスケジュール変更の可能性が予測できたら、その分だけ自分の時間を空けておきましょう。
そうすれば、飛び込みの依頼が舞い込んできた際に、日程を後ろにずらすことが減るため、自分の工程を守ることができます。
ちなみに、予定が舞い込んでこなかったら、その場合は自分の仕事を割り当てて、工程をさらに進捗させることに使いましょう。
まとめ
ポイントをおさらいすると
- フルタイム自分の予定にしない
- 舞い込んできそうな不確定要素を洗い出す(水平思考)
- 洗い出した不確定要素の所要時間を考える(論理的思考)
- バッファを設け、何があってもいい時間を作る
こんな感じでしょうか。
舞い込んできそうな不確定要素は、周りを見て気づいたことならどんなに些細なことでも挙げていきましょう。
仕事のトラブルも舞い込む不幸もこの些細な予兆から始まります。
とりわけブラック企業はこの他律性に支配されているといっても過言ではありません。
打開するには自分の時間を守ることがまず何よりも大事です。
これはブラック企業だけでなく、全ての業種、全ての人に当てはまります。
以上の点を押さえて時間泥棒から自分の時間を守りましょう。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!