投資初心者は注意!新型コロナに便乗した投資広告について
前書き
普段、前書きと本文は別日に投稿していますが、今回はタイムリーな話なので同時に投稿します。
今年に入り、新型コロナウイルスCOVID-19が各地で猛威を振るいつつある状況です。
前の投稿でもお話ししましたが、基本的に、コロナウイルスの性質だとか、潜伏期間がどのくらいだとか、治療薬がどうだという話は、素人が安易に発信すると、間違った情報が拡散されてしまうため、必要最小限にとどめようと思います。
その代わり今後は、コロナウイルスが間接的に影響を与えている、経済的な話だったり、人間の行動心理に関する話をしていきたいと思います。
それでは、私たち一般ピーポーが気を付けないといけないことが何点かありますが、いったんおさらいしてみましょう。
新型コロナ関係で現在発生している影響(項目のみ)
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マスクをはじめとする様々な消耗品の不足
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衛生用品、消耗品などの爆買いおよび転売による必要資源の供給力低下
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感染経路や感染理由特定の遅れによる、感染者の拡大
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感染拡大防止例としての電通のテレワーク措置
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イベント関係の実施中止
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海外渡航時の感染トラブル
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不要不急の外出を避けることによる観光業界への大打撃
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通勤・移動に伴うやむを得ない接触
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病床の圧倒的不足とウイルス検査機器の導入遅延
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新型コロナ感染かどうが自体を診察してもらえない
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小中高校の春休みまでの一斉休業と卒業式の参加者限定
多分列挙すればまだまだ出てくるのでしょうけども、私一人でおさらいしても これだけ出てくるのですから、問題はまだまだ遡って出てくることになると思います。
これから想定されること(項目のみ)
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結局誰が悪いのか問題
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花見シーズンなのに花見に行けない
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企業や自治体の不定期の飲み会の頻度低下(お花見会もなくなる?)
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新型コロナ感染に対する保証制度の策定
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オリパラの実施協議の難航
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日経平均株価等の下落にかかる投資案件の増加
などいろいろ考えられますが、今回は、タイトルにもあるとおり、投資関連の話に絞って話をしたいと思います。
ちなみに下の画像は、実際の日経平均株価の画像です。
話の参考にしてもらえるとありがたいです。
画像1 令和2年2月29日時点の日経225週足チャート(楽天証券アプリ iSPEEDより)
投資案件の現状
2月29日現在でもすでに何件か見受けられた例が
- 「コロナウイルスに便乗し、株式投資・FXの口座開設を持ちかけるwebページ」
- 「ウォーレン・バフェットなどの投資家の言葉を引用して、投資に誘導する通知」
などです。
結論から書くと、意外かもしれませんが
- 「ご自身が投資の素人ではないなら、投資話に乗っても構わない」
かと思います。
というのも、投資の基本は、
- 「安値で買って、高値で売る」
- 「高値で売って、安値で買い戻す」
上記の2種類なので、コロナウイルスの話が出た当初に、株式の空売りをしていた一部の投資家たちは、日経平均株価やNYダウの下落でボロ儲けしていたことでしょう。
ただ、一般ピーポーは知識としてはわかっていてもやり方がわからないですし、一人でたくさん買い占めたり、憶測でSNSに投稿したりと、こういった不測の事態に判断力が低下するのが常です。
なので、私たちの現状に便乗して
「日経平均株価が下落しきって、また上昇するのにあわせて株を買えるように、今から口座開設しませんか?」
といった話をわんさか振ってくるようになります。(というか今現在なっています)
情報の正確性を
- ほぼ正しい(75%~100%未満)
- 正しくはない(50%~75%未満)
- 間違いではない(25%~50%未満)
- 間違っている (0%~25%未満)
で表したら、投資案件の過半数は「3」くらいの精度でしかないので、身内に情報通かプロの投資家でもいない限り、初心者一人で投資話に乗っかるのは、カモにされる可能性が高いので、注意をしないといけません。
なぜ初心者は投資話に気を付けるべきか
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質問1:未来の話が分かりますか?
まず、大前提としておさえてほしいことがあります。
それは未来の話は誰もわからないということ。
「言われんでもわかるわボケ!」
と突っ込まれそうな、ある意味常識的な話です。
が、先ほども記述したとおり、情報が少なく、混乱しやすいこんな時だからこそ、忘れてはいけないことです。
投資は基本的に元本割れのリスクを伴います。
FXのように平常時でもアップダウンの激しい市場もあり、予測は専門家でも外す可能性があります。
先ほども書きましたが
- 「日経平均株価が下落しきって、また上昇するのにあわせて株を買えるように、今から口座開設しませんか?」
この文面のうち、情報の確実性の低い箇所を太字にすると
- 「日経平均株価が下落しきって、また上昇するのにあわせて株を買えるように、今から口座開設しませんか?」
となりますね。
多くの初心者が勘違いする点ですが、下落しきるポイント(変曲点)を当てること自体がまず困難です。
そのうえで上昇し続けるタイミングを当てる必要があるのですから、いかに初心者では難しいか、お分かりいただけると思います。
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質問2:なぜその情報が正しいか説明できますか?
これは、
- 「専門家やコメンテーターが言っていたから」
では正解になりません。
テレビニュースやワイドショーで投資関連のコメンテーターが、
- 「ここまで下落したから、もうすぐ反発上昇します」
と明言したとしても、その予想のほとんどは外れています。
これは今回のコロナ関係に限った話ではなく、オイルショックでも、リーマンショックでも同じことが言えます。
過去の番組テープでコメンテーターが何と言っていたかと、その時の日経平均株価の値動きを比較すればそれは一発で分かりますし、今回のコロナ関係でも同じことが起こるはずです。
番組的にはその日限りの出演が主ですから、未来の話を断定的に話して、結局ド外ししても、彼らは叩かれることもなければ、なんならそのうち顔も名前も忘れられています。
アフィリエイターも同じ理屈で動いており、確度の低い情報を流して、売りたい情報を宣伝しても法的に裁かれることは基本ありません。
でも、その情報に流されて商材を購入した人からすれば、
- 「嘘ハッタリ並べ立てて騙しやがって!」
となり、泣き寝入りするしかなくなるのです。
だから、気を付けなければならないのです。
ちなみに投資アフィリエイターのほとんどは、投資そのもので収益を上げているのではなく、言葉巧みに誘導しアフィリエイト報酬で収益を上げています。
だから初心者は誤審しやすいし騙されやすい!
まとめ
以上で、うまい話の裏には何があるのかを説明できない状況が、いかにリスクなのか、説明を終えますが、こういった投資案件は、決まってリスクが見えにくい時期・状況で広まっていきます。
これらをしっかりと把握できるだけの情報収集・分析能力が身についているならば、リスクをとって投資にチャレンジするのも一興かもしれません。
ただ、まずはこの未曽有の状況でいかにお互い支えあっていくか考えることが大切になってきますので、目先の利益だけに固執せず、互いの知恵を活用してくことを提案し、今回の話を締めさせていただきます。
情報提供
- EXCIA株式会社
参考情報
- 『一生モノの株のトリセツ(相場師朗)』
- カブコム証券サイト
- 株や社債をかたった投資詐欺にご注意ください! | 日本証券業協会