コロナ対策の変遷から考える、生活常識と感染予防法の矛盾
目次
- 全ては3密から始まった
- 緊急事態宣言(特別警戒地域)
- 厚労省発表の10の濃厚接触予防方法
- ニューノーマル(新常識)の出現
- 緊急事態宣言解除
- 東京アラート
- With コロナ
- 新しい生活様式
- 新たなモニタリング指標が必要
全ては3密から始まった
新型コロナウイルスに限らず、全ての感染症は、三密を避ければほとんどの場合感染拡大を防ぐことができるとされています。
その情報が発表されたその日から、三密という概念が普及し、人のごった返すところにはなるべく寄り付かないローカルルールが各地で出来上がりました。
緊急事態宣言(特別警戒地域)
4月7日、緊急事態宣言が発表されました。
厚労省発表の10の濃厚接触予防方法
4月22日に発表されたのが
というもので、
新規感染者を減らすために、現在の直接のやり取りを8割減らさなければならないというものでした。
ニューノーマル(新常識)の出現
10の予防法とほぼ同時期に各テレビ番組で提言されたのが、
- 「ニュー・ノーマル」
です。
- 新型コロナウイルスは撲滅出来ない
- インフルエンザと同じように、感染患者が出るのはある程度やむを得ない
という、現在のWithコロナに通づる概念となっています。
緊急事態宣言解除
5月22日
東京アラート
6月2日
With コロナ
WithBがどこかにいってしまって、代わりに出てきたのが
- 「With コロナ」
という概念です。
おそらくは、ニューノーマルをコロナ版として分かりやすく言い換えたものです。
ニューノーマルの時と違うのは、
- 経済活動のための濃厚接触はやむを得ない
という項目が追加されたことにあります。
Withコロナをまとめると
この3つがポイントとなります。
新しい生活様式
新しい生活様式が6月上旬から提言され、沢山の項目が盛り込まれました。
こちらは人との接触を8割減らす、10のポイントとは異なり、文章で事細かに記述されているため、都道府県や市町村単位で図解やあいことば形式に変換して周知されています。
なので、地区ごとに全く同じ生活様式にはならないことに注意が必要です。
新たなモニタリング指標が必要
新型コロナウイルス感染拡大防止に向け、必要となっているのは、感染をどうモニタリングするのか、そして、そのデータをどうやって整理し、直感的に人にヤバイと伝えられるよう落とし込むかです。
このモニタリング指標がない限り、私たちはただ毎日感染者が増えた減ったをグラフ上で観察しているしかありません。
一刻も早く研究が進み、適切な管理基準を普及して欲しい限りです。