差別主義者の共通点から学ぶ、金銭感覚ヤバいやつとの戦い方
前書き
今回は、久しく曲解シリーズの更新をしていこうと思います。
差別が大好きな人って何故か、世の中に沢山いますよね。
- 性差別
- 人種差別
- 障害者差別
- 気質差別
- 職業差別
- 出自差別
- 語学差別
- 身体差別
ローカルなところでは部落差別なんてのもあります。
アメリカでの警官による黒人射殺事件を受け、テニスの大坂なおみ選手が人種差別に抗議したことは記憶に新しいですね。
では、差別する側は、これらの差別を通して、何をしたいと考えているのでしょうか?
今回は、そんな愚かな思想を持つ人の特徴を考察すると共に、2013年に発表された精神疾患の診断基準であるDSM-5をもとに、どんな精神的な疾患が当てはまるのか考えていきます。
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差別主義者の目的:差別を助長することで金銭を得ようとする
「ん?」
となった人もいるかと思うので、早速解説したいと思います。
差別主義者が差別的な意見を述べるそもそもの動機は、差別的な意見を聞かせた相手に
- 何らかの行動
を起こさせることにあると言われています。
というのも、理不尽な比較や存在価値の否定を受けたら皆さんはどうしますか?
普通なら反論したり、見返すために何かしら努力しますよね?
で、勘のいい方はもうおわかりだと思いますが、何らかの努力をする時、
- 勉強したり
- 運動したり
- 美容にさらに気を遣ったり
といった行動に結びつく際に、そのための資材の購入、つまり「買い物」が間に挟まることがほとんどです。
差別された人は、これ以上差別されないために、自分の能力開発や、自己研鑽のために、お金を使うことになりますが、まさしくそこに差別主義者の真の狙いがあります。
炎上系とか、迷惑系とか言われる投稿者はよく
- 「そんなこと言ったらあかんやろ」
- 「それやったら人としておしまいやぞ」
と言われるようなことを平気で投稿しますが、彼らは目立ちたがりである以前に、収益化を目的としているので、YouTubeであれば視聴回数を稼ぐために、わざと差別的なことを動画内で喋ったり、サムネやタイトルに煽り文句で一杯にして、視聴者を釣るような真似をします。
彼らはこのような行動を起こすのに
- 良心の呵責
は一切ありません。
で、それに釣られて「なんだなんだ?」と動画を視聴すると、彼らの投稿のPVが上がったり、広告表示されて相手の収益化に知らぬ間に寄与することになってしまいます。
わざとらしく特定の人間を小馬鹿にするタイトルをつけるようなYouTuberは、大なり小練り差別主義の人格があると言って、精神医学的に問題ありません。
ちなみに心理学の研究では、人はストレスや不安感を覚えると、広告の品に飛びつきやすくなるそうで、差別主義者はその心理効果を利用して、私たちに要らぬ買い物をさせる魂胆で嫌な発言を繰り返すそうです。
この特徴で示唆される精神疾患として、向社会性サイコパスに見られる良心の呵責の不足が挙げられます。
これは反社会的な暴力行為ではなく、ヘイトスピーチに見られる差別的な言論や差別表現を公衆に見せびらかすことによって、自身の有利を得ようとすることに大きな特徴があります。
ちなみに、差別とお金に関する興味深い記事がありますので、リンクを掲載しますね。
差別主義者の特徴
特徴1.安全圏から好き勝手言うのが好き
差別主義者の発言場所を分析してみると、意外と動画の広告や、コメント不可能な動画で差別発言している場合が多いようです。
この目的は、差別発言を聞いた相手がコメントに反論を書いたり通報したりして、差別表現を阻止できないようにするためですね。
嫌なことを言われても反論の余地もないなら、聞いた側はストレスがずっと続いてしまいます。
その他、差別主義者は自分の目で現場を見る気持ちがないため、
- セクシャルマイノリティ
- 発達障害
- 人種間コミュニティ
などの外の世界の当事者と対話した経験がほとんどありません。
このことについて、差別主義者に対して、
「その意見は現場を見て思ったことですか?」
と聞くと
「見なくても分かることでしょう」
と返ってくる率が高いことからも伺い知れる特徴です。
とどのつまり、好き勝手言えるくらい視野が狭いのです(笑)
特徴2. 内心の自由とかお構い無し
誰とは言いません、色んな人に該当するから。でも、著名人ほどよくやってます。
で、最近の心理学解説動画全般でよく見られる事なのですが、
- 趣味が〇〇な人の心理
とか、
- 聞く音楽のジャンルでわかるあの人の頭の中
などの、人の内心を詳らかに公表しようとする動画が散見されます。
個人的には「そんなん知らんくてもええやん」と言いたいところなのですが、勉強熱心な一部の視聴者からは好評なんだそうです。
(追記:ちなみにガチでこんなタイトルが例のあの人の動画でサムネになりました。ぶっちゃけ絶対やると思っていたので、これは決定的証拠かもしれません(笑))
ただ、日本国憲法で規定されている内心の自由を前提に考えると、
- 何を考えているのかによって、差別や偏見があってはならない
わけですから、たとえ日本の法律が他人の思考をみだりに公開することを取り締まらなくても、憲法でいう内心の自由に私人間効力が認められるなら、
- 人の趣味や好みから読み取ったその人の内心を公衆に対しみだりに晒す行為は確実に100%アウトである
と指摘することができます。
まあ、これを書くと護憲派思考の右翼野郎とかよく言われるみたいですが(笑)
でも、控えめにやんわり言ってもプライパシーの侵害ですから、自分がされたら嫌だと思いませんか?という話にも言い換えられるのです。
差別主義者はこの点が理解できないのか理解する気がないのか分かりませんが、しょっちゅう内心の自由の侵害に抵触しているので、極めて注意するべきでしょう。
特にネット社会で起こる分はタチが悪いですからね、気をつけなければいけませんね。
アメリカ社会では内心の自由なるものがどのくらい保証されているのか分かりませんが、以下の記事は少なくとも、
- 内心を著しく侵害するとはどういうことか
それが分かるものとなっています。是非ご覧ください。
Apple Storeの店員が黒人学生に「何か盗むのではないか心配」と店からの退去を要求、その後に謝罪 - GIGAZINE
特徴3. 差別的主張になった途端、論拠が消失する
差別主義者は、普段は一般的な事柄を話す際に根拠を明示しながら話すことで、聞き手に納得感を持たせることを意識しています。
そうすることで、差別的な話にも理由があると聴衆に錯覚させることができるからです。
しかし、差別発言の根拠という点で切り込んで、論拠を問いただされると、話をすり替えたり、誤魔化したりすることが多いことから、彼らの差別発言には基本的に根拠がない可能性も高いことがうかがえます。
心理学関連の書籍でよく見かける例があります。
というのも、一般的に誰にでも当てはまる心理に関しては、しっかりと論文や参考文献の内容を引用して記述している反面、特定の性格や好みをしている人に関する心理の解説は、著者の意見ばかりが目立つようになり、それまでちゃんと出していた出典が忽然と見られなくなるのです。
ただ、読み手は本の全体像を通して本の価値をはかるので、
「ああ、ちゃんと出典を明示している良書だな」
と錯覚を起こしてしまいます。
特徴4.物事の全体像を説明できない
この特徴は、俗に言う
- 右寄り、極右、前例主義
- 左寄り、極左、リベラル
みたいな、精神的にどういった方面に傾倒するかという話に繋がってきます。
差別主義者は基本的に何かに傾倒する癖があり、反対派の意見には聞く耳を持ちません。
そのため、差別主義者にとって他者の理屈は、知る由もない理論のため、物事を語るうえで、他者の理屈と擦り合わせた際におかしな論理展開になっても自分で気づくことはまずないのです。
全体像を把握できない故、全体像を説明できないことから、この観点から差別主義者を見抜くことが可能です。
あまり例えていうことではありませんが、
- 精神障害は遺伝するか?
という質問に対して、現代医学は、遺伝する可能性のある染色体は発見されているが、その因子だけでは完全に遺伝しないこともわかっているため、まだ100%遺伝するとは言いきれない。という風に解説しています。
しかしながら差別主義者、特に心理学を軽くかじった程度の実力しかない無免許カウンセラーには、精神障害は100%遺伝すると明言するオ☆Ba☆Kaもいます。
聞きかじった程度の浅い知識、自分の頭でしか考えたことのない理屈で人に教えを説こうとすると、有識者からは反発の声が上がるのです。
本題:金銭感覚ヤバいやつとの戦い方
戦い方と称した手前、身も蓋もありませんが、まず1番にお伝えすることがあります。
金銭感覚ヤバいやつのうち、サイコパスと呼ばれるいわゆる反社会性人格障害(もしくは向社会性サイコパス)の人が相手の場合、戦っても基本的に勝ち目が薄いことがほとんどです。
というのも、サイコパスは犯罪スレスレのことをするのに心理的抵抗が薄いという特徴があり、法律で裁けないような網目をかいくぐった攻撃をしてくることが多いためです。
例えば、いじめや、シカトでもそうですが、証拠がないと外部から司法的な介入ができません。
それを傘にサイコパスは平然と人を遠回しに傷つけることを躊躇わず行います。
私たちは証拠を抑えるためにカメラやICレコーダーを買ったりして、サイコパスに対し実直に立ち向かうしかありませんが、逆にそこまでして叩きのめすと、サイコパスは逆上して暴力行為に及んだりすることが多く、事態がエスカレートすることもあります。
なので、基本的には戦う姿勢は見せないようにしながら、ターゲットから自然と外れるように仕向ける必要があります。
このとき、違うターゲットに目を向けさせろという訳ではないので、然るべき専門機関に相談しながら、事態の収束を図りましょう。
証拠を集めること自体はやった方がいいことなので、お手持ちのレコーダーやペン型カメラがあるなら、活用は辞さない構えで行きましょう。
で、差別主義者のうち、対処可能な相手の場合ですが、これは、内部告発による指摘を繰り返すことが有効です。
たった1回きりの内部告発ではダメです。何回もやりましょう。内容は同じで構いません。
つまり、多くの人に、
「事態は重いぞ」
と、メッセージを送るわけです。
事実、私のこのブログも、社会に対する内部告発的要素が多く、何回かに分けて情報発信を行っています。
多くの人に、本当はこうなんだぞということを伝えることに成功すれば、差別主義者の意図を挫く一助になります。
これからのネット社会では、差別主義者の台頭を如何に阻止するかが社会規範を保つ鍵になると考えられるので、ぜひ、みなさんとも協力していけたらと思う次第です。
終わりに
今回の記事はだいぶダークな感じですがいかがでしたか?
あくまで差別主義者のパーソナリティも、精神疾患の一種と言われることもあることから、ひとえに断罪も難しいのかもしれませんが、やってることが悪いことならそれ相応の報いを受けるべきというのは、あながち間違いではないはずです。
私たちは真っ当な手段で、真っ当な意見を述べることに努め、生きやすい社会を作ることを心がけていきましょう。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう。(「・ω・)「ホイ
参考図書
『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法』(橘玲,H27,幻冬舎)
『まんがでわかる隣のサイコパス』(名越康文, 2018, 株式会社カンゼン)
『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引き』(アメリカ精神医学会, 2014)