前書き
何億通りも組み合わせがあったら丸めるしかない
組み合わせが少なければ1個づつ詳しく書くことも出来るが・・・
面倒くさくてやらないよねェェ!
分類はCOMの仕事。評価は人の仕事。
組み合わせが多すぎれば、評価にかかる時間も膨大になる
丸めた分だけ低下する精度、そしてテキトー化していく診断・・・
例)マルバツ問題のパラドクス
例えば、〇×問題が全3問あり、その〇×の付け方で性格診断をすると、
〇か×なので組み合わせは1問当たり2通りです。
それが3問なので、
2×2×2=8通り
となります。
なので、ただの性格診断なら組み合わせが1桁代なので、8つくらいなら詳しく書こうと思えます。
ただ、これを元にした相性診断を考えると話がガラリと変わります。
1人あたり8通りの可能性があるので、相性の数は、
8のn乗(n:比べたい人数)
となります。
たった2人比べるだけで、
8×8=64通り
64通りも発生してしまいました。
さて、時間があれば64通りの性格の組み合わせを考察することが出来ます。
が、やってみたいと思いますか?
多分多くの人が
「じゃあイイですぅ!」(エアペイ並感)
となったと思いますが、それがそっくりそのまま、ヘンテコ相性診断を作る人の気持ちなのです。
ちなみに先程は〇×を全3問としました。
もし4問だったらどうでしょう。
- 1人あたりは2×2×2×2=16通り
- 2人の相性は16×16=256通り
はい、あっという間に途方もない組み合わせになりました。
みんな大好きグループ分け問題
256種類も馬鹿正直に考察できるメンタルと想像力があれば可能なのでしょう。
しかし、一般的には面倒なのである程度似通った回答をグループ分けします。
例えば
- 1問目と2問目が同じ回答だった人グループ
- 1問目と3問目が同じ回答だった人グループ
みたいな感じですね。
他の分け方だと、
- 〇の数が△個以上グループ
- 〇の数が☆個以上グループ
みたいな分け方でしょうか。
この作業を統計学ではスクリーニングと呼びます。
このスクリーニングによる精度の低下こそが、
- 統計学を元に作ったくせに当たらない相性診断だ
と言われる現象の正体です。
ちなみに、ひとえにスクリーニングといっても、
- 適当に分類分けした場合
- 重み付けなど精度に担保があるスクリーニング
があるので、どのスクリーニング手法を取っているか確認することを推奨します。
おまけ:性格診断の段階から統計をスクリーニングした場合
相性診断はありきたりな結果になりがち
曖昧な結果どうしを比較しても大した分析にならない
曖昧な診断結果を信じて失敗する人達
人間心理はたった数種類にわけられるほど単純じゃないのがわかってないから誤解して失敗する